2016年1月8日金曜日

フランス 地方

“フランス 地方”


フランス地方の食文化情報をお届けします。
今回はノール地方の「ブリオッシュ・シコレ」をご紹介いたします。

ノール地方とは?
 
 

フランス最北端。北東部分はベルギーと国境を接し
ドーバー海峡の向こうにイギリスを望みます。
 
牧畜が盛んでのどかな風景が地方全体に広がりますが
この地方の中心都市リールはパリ、マルセイユ、リヨンに次ぐ
フランス第4位の都市圏を形成する大都市でもあります。
 
「ヨーロッパの交差点」部分に位置し
近年、産業都市として急速に発展を遂げています。
 
そして、このリールにはルサッフル社の本社がございます!
この街で開発、生産されたルサッフル社の製品が
日本まで届けられています。

 

「ブリオッシュ・シコレ」Brioche Chicorée

 
シコレChicorée とは日本でチコリや
アンディーブと呼ばれている植物のことです。
このシコレの根を乾燥・焙煎後、液化し濃縮したものを
ブリオッシュに使用しています。
リールの特産品で見た目も香りもカフェエキスに似ていますが
カラメルの香りやバルサミコビネガーの風味
ほのかな酸味とほろ苦さが感じられます。
 

 
ブリオッシュ・シコレの作り方です。

生地のミキシング時にシコレリキッドを加えます。
 
仕込み上がった生地 
 
 
「成形」

1つは伸ばした生地に
シコレリキッドを塗って巻き、馬蹄形に。
 
 
 
もう1つはタルト・オ・シュクレ。 
円形に伸ばした生地にアパレイユを流し
この地方の特産品であるヴェルジョワーズ
振りかけて焼成します。
 
 
「焼成後」

 
ヴェルジョワーズをたっぷりと使用していますが
心地よい甘さに仕上がっています。
後味に少し苦味が感じられます。



 
フランスの地方には興味深い食文化が多く存在しています。

これからもパンを中心にその魅力をお伝えしていきたいと思います。