2017年12月15日金曜日

フランス 地方

Pompe a l'huile
ポンプ・ア・リュイル


南仏のブリオッシュ、ポンプ・ア・リュイルをご紹介します。

ポンプ・ア・リュイルは、グロ・スペと呼ばれる
クリスマスイブのディナーの時に南仏で食べられる
13種類のデザート(キリストと12人の使徒に由来)のひとつで、
ヴァン・キュイ(煮たワイン)とともに食卓に並びます。

ポンプ・ア・リュイルという名前は、樽の奥に残った
オリーブオイルを吸い取るために小麦粉を使用していた
南仏の風習に由来しています。
そこに砂糖を少し加え、生地を伸ばし焼くと
甘いビスケットのような固めのパンになりました。
それ以来、この伝統製法は変わることなく受け継がれています。



バターではなくオリーブオイルを使い生地を作ります。
オレンジラメルシトロンラメルが入っています。


成形は、生地を分割して丸め、
延ばしてからカードなどで切り込みを入れます。



卵を塗って焼成します。




オリーブオイルがふわっと香り柑橘系のピールの
食感が楽しいブリオッシュです。

ポンプ・ア・リュイルはそのまま食べることもできますが、
クリームやジャムを塗って食べることもあります。
ポンプ・ア・リュイルは成功の象徴であり、
言い伝えではキリストがパンをちぎって
分け合ったことに見習って、このパンはカットするのではなく
ちぎって食べなくてはならず、さもなければ
次の年に不運に見舞われると言われています。


クリスマス向けにおススメのブリオッシュです☆